足関節内反捻挫について

傷害

はじめに

こんにちは

前回の記事では足関節捻挫全般についての記事を投稿しました

今回はその中でも、足関節内反捻挫について詳しく書いていこうと思います

足関節内反捻挫について

足関節内反捻挫は、足首の捻挫のことで足首が内側にひねられることにより

外側の靱帯に負荷がかかり、痛みが生じてしまう状態のことをいいます

着地でバランスを崩した際に足首が内反(内側に捻られること)してしまうことで起こりやすいです

足首の捻挫の中でも最も頻繁に見られるタイプです

内反捻挫の原因

内反捻挫は、以下のような状況で発生しやすくなっています

  • 着地失敗:ジャンプなどの運動で、バランスを崩して不安定な着地をすると、足首が内側に捻れやすくなります
  • 方向転換:バスケットボールやサッカーなどのスポーツで急に方向を変えた際、足が正しい位置に接地できず、捻挫してしまいます
  • 不安定な床:凹凸のある場所や柔らかい床では、足が不安定になりやすいため、捻挫が発生しやすくなります
  • 筋力不足:足首やふくらはぎの筋力が不足していると、捻挫を防ぐための安定性が認識されます

内反捻挫の症状

内反捻挫は、以下のような症状が現れることが一般的です

  • 腫れと痛み:損傷した靱帯の周囲に腫れや痛みが生じ、 特に足首の外側に強い痛みが集中するのが特徴です
  • 内出血:損傷の度合いによって、数時間後に青紫色の内出血が現れます
  • 可動域の制限:痛みと腫れにより、足首の動きが制限されます
  • 不安定感:靱帯が緩んでいる場合、足首にぐらつきを感じることがあります

内反捻挫の診断方法

内反捻挫の診断は、以下の手順で行います。

  • 問診:どのような状況で捻挫が起きたかを確認し、既往歴も確認します
  • 視診と触診:腫れの場所や内出血、痛みを確認し、どの靱帯が損傷しているかを特定します
  • ストレステスト:足首にストレスをかけ、靱帯の安定性を確認します
  • 画像診断:X線やMRIが用いられ、骨折や靱帯損傷がないか確認します

内反捻挫の処置

内反捻挫後の処置は、RICE処置と呼ばれる応急処置が重要です

  • Rest(安静):患部の悪化を少しでも防ぐため、患部を安静にします
  • Ice(アイシング):腫れと痛みを軽減するため氷を20分程度、数時間おきに患部にあてます
  • Compression(圧迫):包帯やサポーターで足首を圧迫し、腫れを抑えます
  • Elevation(挙上):足を心臓より高い位置に上げることで、腫れを軽減します

リハビリと回復の過程

内反捻挫のリハビリは、段階的に進むことが重要です

適切なリハビリを行わないと再発のリスクが高くなります

炎症期(1〜3日)
RICE処置を徹底的に、足首の動きを大事にします。

修復期間(3〜7日)
痛みが少し和らいで、軽いストレッチや筋力トレーニングを開始します。アキレス腱や足首周りの軽いストレッチを行います。

リハビリ強化期(1〜4週間)
足首の可動域を広げるための運動や、バランスを鍛えるトレーニングを増やしていきます。スクワットやカーフレイズなどのエクササイズが効果的です。

競技復帰期(4週間以降)
スポーツに戻る際は、テーピングやサポーターでサポートし、段階的に競技に復帰します

まとめ

足関節内反捻挫は、スポーツや日常​​生活で非常に一般的に発生するけがのひとつです

アスレティックトレーナーとしては、捻挫の初期対応から回復、

そして予防まで一貫したサポートを提供し、スポーツ選手や一般の方々が安全に

活動を続けられるよう努めます

目次に戻る