足関節内反捻挫のリハビリ完全ガイド

リハビリ

はじめに

足関節内反捻挫は、スポーツや日常生活で最も頻繁に起こるケガの一つです

適切なリハビリを行うことで、早期復帰と再発予防が可能です

本記事では、足関節内反捻挫のリハビリについて、段階ごとに詳しく解説します

足関節内反捻挫のリハビリ目標

1. 痛みと腫れを軽減し、炎症を抑える

2. 可動域、筋力、安定性を回復する

3. 競技復帰に向けた機能回復を目指す

4. 再発を防ぎ、足首の安定性を長期的に確保する

リハビリの段階と具体的な方法

1. 急性期(発症から3日間)

目標:損傷部位を保護し、炎症を抑える

アプローチ

PRICE処置を徹底する

1. Protection(保護):テーピングやサポーターで足首を固定

2. Rest(安静):患部に負担をかけないよう、歩行は最小限に

3. Ice(冷却):腫れを抑えるために、20分間のアイシングを1日数回行う

4. Compression(圧迫):弾性包帯を用いて腫れを抑制

5. Elevation(挙上):足を心臓より高く保ち、血液循環を促進

リハビリエクササイズ

• 足指の軽い動き:足指を上下に動かすことで血流を促進

• アルファベット運動:足首でアルファベットを描くように動かし、痛みのない範囲で関節を刺激

2. 回復初期(4日目〜2週間目)

目標:可動域を取り戻し、筋力を強化する

可動域エクササイズ

• タオルストレッチ

足の裏にタオルをかけ、ゆっくりと引っ張ってアキレス腱とふくらはぎを伸ばす

• 足首の屈伸運動

足首を前後、左右に動かし、可動域を広げる

筋力トレーニング

• セラバンドを使った運動

1. セラバンドを足に巻き、足首を内側や外側に引っ張る運動

2. 前後に引っ張りながら、足首を屈伸

• カーフレイズ(つま先立ち運動)

痛みがない範囲で行い、ふくらはぎの筋力を強化

部分的な体重負荷

• クラッチやサポートを使いながら、徐々に足首に体重をかけていく

3. 機能回復期(2〜6週間目)

目標:バランス感覚と動作機能を回復させる

バランストレーニング

• 片足立ち

両手を腰に置き、片足で立つ練習を行う。慣れたら目を閉じて挑戦

• バランスボードやエアクッションを使用

不安定な地面でバランスを保つ練習を通して足首の安定性を向上

機能的エクササイズ

• ステップ運動

小さな段差を利用して足を交互に乗せる運動

• 方向転換や小ジャンプ

足首に負担をかけない程度で、横方向のステップや軽いジャンプを導入

4. 競技復帰期(6週間目以降)

目標:競技特有の動作を習得し、完全復帰を目指す

スポーツ特化トレーニング

• スプリント

短距離走や加速・減速の練習

• 方向転換やサイドステップ

素早い方向転換の練習を行い、足首の安定性をテスト

• ジャンプと着地の練習

片足での着地や高さのあるジャンプを通じて衝撃への耐性を向上

テーピングとサポートの活用

• 足首の再発予防のため、運動時は必ずテーピングやサポーターを使用

足関節内反捻挫における注意点

1. 痛みが強い場合は無理をしない

痛みがある間は休息を優先し、患部を悪化させないことが重要です

2. リハビリを段階的に進める

急激な負荷は再発や悪化を招く可能性があります

3. 医療従事者やトレーナーの指導を受ける

不適切なリハビリや自己判断による運動は、治癒を遅らせる原因となります

まとめ

足関節内反捻挫は適切なリハビリを行うことで、競技復帰はもちろん、さらなるパフォーマンス向上が可能です

リハビリは「段階的」であることが重要で、急ぎすぎると再発のリスクが高まります

また、リハビリ中にフォームの改善や動作解析を取り入れることで、将来のケガ予防にもつながります

痛みを軽視せず、正しいステップでリハビリを進めましょう!

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